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090718 ゲスト 北京オリンピック 競泳メダリスト/スポーツキャスター 宮下純一さん

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2009.07.18 O.A
北京オリンピック 競泳メダリスト/スポーツキャスター
宮下純一さん


5歳から水泳をはじめ、9歳の時に当時のコーチに才能を見い出され背泳ぎの選手となる。2008年北京オリンピック競泳男子100m背泳ぎ準決勝で53.69秒のアジア・日本新記録を樹立、決勝8位入賞。同400mメドレーリレーでは日本チームの第1泳者として銅メダルを獲得。同年10月に現役を引退し、現在はスポーツキャスターとして奮闘中。



『歴史が変わってしまいますから…。あの時は震えましたね』

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渋谷:
北京オリンピックからちょうど1年ですけど、今振り返ってみてどうですか?

宮下:
もう1年ですか…早いですね。その時のVTRなんかをたまに見たりすると「え! もしかしてメダルが取れないんじゃないか!?」って思ってしまうくらい興奮しますよね(笑)

渋谷:
あはははは(笑)。でもそれだけ、いまだにリアリティがあるってことですよね。

宮下:
そうですね。忘れられないでしょうね。

渋谷:
その時の心境は?

宮下:
もうこの先、これ以上緊張することはないかもなって思いますね。メドレーリレーは4人で泳ぐので、ましてや僕は第1泳者ですから、僕がフライングしたらもう後の人は泳げない、失格となってしまうし、歴史が変わってしまいますから…。あの時は震えましたね。

渋谷:
泳ぐ前は4人で「よしっ頑張ろう!」みたいな、勇気づけあったりしたんですか?

宮下:
やりましたね。でもその前に北島康介さん以外の3人、藤井拓郎選手と佐藤久佳選手と僕はめちゃくちゃ緊張してガッチガチで。なのに康介さんはダラ~ッとしてて。「あの人は何なんだろう!」 って(笑)3人で話してたら、康介さんがきて「お前ら何緊張してんだよ」って。「4人で泳ぐんだよ?みんなで助け合えば緊張しないだろ!」みたいなことを言って。「いや、4人で泳ぐから緊張するんですよ!」って(笑)。

渋谷:
ふふふふ(笑)。

宮下:
あの時、康介さんがうしろで「俺が絶対1番で帰ってきてやるから、お前は自分のレースをして来い」って言ってくれて。その時すごいリラックスできて。

渋谷:
うわぁ、かっこいい!

宮下:
オリンピックの最終競技だったんですね。それでレース前には監督と5人で手を合わせて「ここでメダルを取っていい雰囲気で締めくくって、ロンドンにつなげよう!」っていう思いで「オーッ!」と言ってレースに出ていきました。

渋谷:
そうだったんだ! それであんな素晴らしい泳ぎをすることができたんですね!



『世界に対する思いをしっかり見て応援してください!』

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渋谷:
現役を引退されて、今年スポーツキャスターとしてデビューされたわけですが、どうですか?

宮下:
選手時代にマスコミの方からいろいろインタビューを受けて「触れて欲しくないのになぁ」って思うことがあったりしたので、僕は選手の立場に立ってインタビューをしたいなと思ってたんだけれども、いざ取材する側になったら、やっぱり核心をつくことを聞きたくなっちゃうんですよね。だから今はそのはざまで揺れているところですね。

渋谷:
うんうん。

宮下:
だから今、ふたりから恋愛相談を受けてるみたいなね(笑)。

渋谷:
どっちの気持ちも分かる!みたいな(笑)。そして明日から「世界水泳ローマ」が開幕しますね! キャスターとしてイタリア・ローマに行かれるんですか?

宮下:
はい、僕も現地に行かせていただけるなんて夢のようですし、キャスターとして最初の年にこんなポストを与えていただけるとは思ってもいなかったので、頑張らないとな、と思います。

渋谷:
注目されている選手は?

宮下:
皆さん気になっていると思いますけど、入江陵介選手!

渋谷:
かっこいいですよね!

宮下:
かっこいいですね。かっこよさだけじゃなくて、世界記録に近い記録を安定して出してきているですよね。でも、先日行われた全米選手権、アメリカの世界水泳の代表選考会で、北京オリンピック100mの金メダリスト、アーロン・ピアソル選手が2つも世界新記録を出しちゃったんですよね。

渋谷:
うわぁ。

宮下:
だからすごく気合いも入っていると思います。今回はそのプレッシャーとの闘い。今までは入江選手の独泳状態だったと思うんですよね。だけれどもラスト50mで相手が先にいる可能性があるので、今までと違うレース展開になった時に動揺せずに落ち着いて泳げるかだと思うので。ピアソル選手もインタビューで「まだ彼(入江選手)は子どもだ。僕にかなう訳がない」って言ってたので。

渋谷:
おぉぉ…。

宮下:
ピアソル選手は僕と同い年(25歳)で、もう10年間くらい世界のトップで闘ってきて頂点を極めているので、そこにチャレンジャーとしての気持ちで望めるかだと思います。

渋谷:
頑張れー!!(笑)。 その思いを込めて応援したいと思います!では最後にリスナーの皆さんにメッセージを届けていただけますか?

宮下:
オリンピックの翌年の世界水泳って意識が下がってしまうことが多いんですけども、選手の言葉にもあるように「やるしかない夏」。世界と闘いたいとみんなが口にしていますので、その世界に対する思いをしっかり見て応援してください!


information
◆宮下純一オフィシャルブログ >> http://ameblo.jp/2008beijing/

guest090718_1.jpg2009.07.18 O.A

北京オリンピック 競泳メダリスト/スポーツキャスター
宮下純一さん
5歳から水泳をはじめ、9歳の時に当時のコーチに才能を見い出され背泳ぎの選手となる。2008年北京オリンピック競泳男子100m背泳ぎ準決勝で53.69秒のアジア・日本新記録を樹立、決勝8位入賞。同400mメドレーリレーでは日本チームの第1泳者として銅メダルを獲得。同年10月に現役を引退し、現在はスポーツキャスターとして奮闘中。

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2009年07月15日 23:06に投稿されたエントリーのページです。

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