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ウォルト ディズニー スタジオ モーションピクチャーズ ジャパン 宣伝担当 中島啓子さん
「モンスターズ・インク」、「ファインディング・ニモ」、「ウォーリー」と、常に数多くの驚きと感動を贈り続けてきたディズニー・ピクサーから、記念すべき10作目にして、初めて人間を主人公にした物語「カールじいさんの空飛ぶ家」が12月5日全国ロードショー。
『カールじいさんが空を飛ばなきゃいけない理由が、リアルに描かれているんですよ』

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渋谷:
ディズニー・ピクサー映画『カールじいさんの空飛ぶ家』がいよいよ来週末から公開ですね! 私も試写会に行ってきたんですが、もう素晴らしい映画で、何人に薦めたことか…!

中島:
ありがとうございます!

渋谷:
皆さんももうご存知だと思いますが、ディズニー・ピクサーと言えば、これまでにも数々の作品を送り出していまして、今回の作品が記念すべき10作目。そういう意味では宣伝にもかなり力が入ってると思うんですけど。

中島:
やっぱり10作目に至るまでにいろんな大ヒット作品を出してきてますからね。『ファインディング・ニモ』が日本で一番ヒットしているアニメーションなんですけども、そういう意味でもピクサー映画はものすごくクオリティーが高くて、さらにこの10作目で、お子さんだけじゃなくて大人も観れる作品なんだっていうことを再認識してもらおうと、かなり前から宣伝をコツコツやっております。

渋谷:
私もディズニー・ピクサーのファンなんですけども、アニメーションの絵自体は、ちょっと子ども寄りじゃないですか。おもちゃ箱の中の話だったり、モンスターと言っても可愛かったり…。なんとなく大人向けじゃないのかな?っていう印象を持つ方もいるのかなって思うんですね。でもピクサーが大人の心をつかむ、その魅力ってどんなところだと思いますか?

中島:
やっぱりストーリーですよね。すごくファンタジーなんだけども、そんな中にも前提とかキッカケとかがちゃんとあって。例えば『カールじいさんの空飛ぶ家』だったら、カールじいさんが空を飛ばなきゃいけない理由みたいなものがリアルに描かれているんですよ。家に風船をつけて飛んで行ってしまうなんて子どもじみてると思いきや、そこまでに至る過程だとか、人を思う気持ち…、カールじいさんは、ずっと子どもの頃から一緒にいた愛する妻エリーが亡くなってしまったあと家に閉じこもってしまうんですけども、そのあと自分がどうやって再生していくのか、今後の人生を歩んでいくのかみたいな部分がきちんと描かれているんですね。

渋谷:
ストーリーの上ではある程度年齢を重ねていないと共感できない部分っていうのがありますからね。

中島:
確かにそうですね。20代の時、30代の時、40代の時って観たら、多分感じ方がちょっとずつ変わってくると思うんですよ。昔のヨーロッパ映画とかでも、本当にいいものって若い時に観たのと、今観たのと全然見え方が違ったりとか…。

渋谷:
違うんですよね。同じ作品でも不思議ですよね。自分が成長していくと見えてくるものも変わってくる…。

中島:
そうですね。だからそういう意味では、アニメーションっていうことではなくて映画として素晴らしいんだなって。今回特に思いましたね。

『“人生捨てたもんじゃないな”って思ってもらえると思います!』

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渋谷:
『カールじいさんの空飛ぶ家』のストーリーを改めてご紹介いただけますか?

中島:
78歳のカール・フレドリクセンというおじいさんが、子どもの頃からずっと一緒だった奥さんを亡くしてしまいます。そして、子どもの時から彼女との夢だった“パラダイス・フォール”という秘境の地へ、彼女との約束を果たすために飛び立つというストーリーです。

渋谷:
パラダイス・フォールは実際にベネズエラにある滝で、秘境の地と言われる場所なんですが、カールじいさんはそこに行くんですよね。

中島:
そうですね。正式な名前は“エンジェル・フォール”と言うんですが、やっぱり製作している人達はそこに行った時の感動とか驚きとか、その事実は伝えたいっていう思いがあって。ピクサーはいつもアニメーションを作る時に実際に自分たちが体験をして感じたことをそのまま絵で表現しようとするので、秘境の地にみんなで行って取材をするんですよ。だから写真なのかCGなのかって思うぐらいの完成度で…。

渋谷:
そう! 観てて思いました!

中島:
だからあの滝の高い感じとか、広い場所に初めて着いた時の“うわぁすごい!”とか“きれい!”っていうのが伝わってくるじゃないですか。そういう意味でもちゃんと研究を重ねて1枚の絵にしているとか、やっぱりそういうところからこだわっているんですね。

渋谷:
カールじいさん自体は四角い顔で三頭身っていう姿なんですけども、動きというかはとってもリアルなんですよね。

中島:
今回、製作するに当たって監督が忘れないように気をつけていたことが、シンプルにすることだって言ってたんですね。ファンタジーなのでリアルにするところはリアルにしなければいけない。今のCGだったら顔を本当の人間のようにすることはいくらでもできるんですけど、敢えてシンプルにアニメーションっぽくすることで、カールじいさんの悲しみの顔とか、怒っている顔とかを表現したんですね。そのことによってエリーに対する思いがすごく伝わってくるんですよね。

渋谷:
そうなんですよね。余計なものを全部そぎ落として、人間の素直な気持ちって、悲しい時はこういう顔なんだっていうのがすごく分かりやすく描かれてましたよね。ストーリーは、夫が愛する妻を亡くしたというところから始まりますが、自分の生活の全てだった人、モノを失った時に、その人はどうやって生きていくのか、何のためにこれから生きていくのか…。

中島:
カールじいさんはそれを見失っちゃってると思うんですよ。風船と一緒に飛び立つというのはあり得ないんだけれども、映画を観ていただくと、何故飛び立たなければいけなかったか、それも家も一緒でなくちゃいけなかったのかっていう理由が分かるじゃないですか。あれだけエリーのことが好きで、多分、家を置いていくなんてあり得ないんですよね、カールじいさん的には。そういうところも前半の部分できちんと語られてて。

渋谷:
観ていて涙がぽろんと出始めた頃に、くっと笑わせるみたいな、そういう展開がいっぱいありますよね(笑)。人の人生というか、大切にしていたものを失った時に、途方に暮れることってあるんじゃないかなって思うんですけど、その先を進むための力になってくれる作品だなって感じました。では、最後にリスナーの皆さんにメッセージをお願いします!

中島:
冒頭のシーンが本当に素敵なので5分前には劇場に到着して、最初から観て欲しいですね。それと色もきれいですし、スケール感もあるので是非映画館で! 多分観ていただいたら“人生捨てたもんじゃないな”って思ってもらえると思います!

information 映画『カールじいさんの空飛ぶ家』公式サイト >>http://www.disney.co.jp/movies/carl-gsan/index.html
*抽選で3組6名様に劇場招待券をプレゼント!ご希望の方はHeart on Radio宛のメッセージを添えてご応募 ください。
〆切りは、12月1日(火)到着分まで。
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