いつもふたりで
Together with A Guest

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プロスノーボーダー 平岡暁史さん
1974年千葉県生まれ。高校2年の時にアメリカ・ユタ州への留学をきっかけにスノーボードに出会い、本格的に始める。21歳でプロ資格を取得。数々の大会で実績を残し、98年に世界最高峰の「AIR & STYLE」に初の日本人として出場。海外からも注目を集める。来年2月の「TOYOTA BIG AIR」にも参戦。
『山に行ったらすぐに友達もできて。そこからどんどんハマっていって…』

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渋谷:
平岡さんが本格的にスノーボードを始めたのはいつ頃だったんですか?

平岡:
17歳の時にたまたま留学したんですけど。

渋谷:
たまたま?(笑)

平岡:
たまたま(笑)。なんか自分を脱出したかったって言うか。高校生の時にサッカーをやってたんですけども、それを辞めてフラフラしていて。親と相談したら「じゃあ、海外に行って来い!」って。何にも分からなかったけど「行く!」みたいな感じで。それで親が、自分の性格だったらアメリカ・ユタ州の大自然の中に行けば何かを感じてくるだろうと思って、僕を送り込んだんですよ。ど田舎の雪の中にある家族の家にホームステイさせてもらって。

渋谷:
いきなり!

平岡:
いきなりです(笑)。だからホームシックがすごかったんでけど。行った時は7月だったんですけど、冬になったら雪が降って。僕、千葉出身なので一面真っ白っていうのがすごい衝撃的で。それでホストファミリーにスキー場に連れて行ってもらったら、やんちゃっぽい子ども達のグループが、板はいて飛んだり滑ったりしてるんですよ。“カッコイイなぁ” ってすぐ惹かれちゃいましたね。

渋谷:
へぇー。

平岡:
それで板を1シーズンレンタルして、学校から帰って来たら1人でバスに乗って滑りに行って。そうやって行ってるうちに声をかけられて友達になって。学校ではなかなか友達ができなかったんですよ、英語が全然できないし。だけど山に行ったらすぐに友達もできて一緒に滑るようになって。そこからどんどんハマっていって…。

渋谷:
プロを目指そうと思ったのはいつ頃だったんですか?

平岡:
いつだろうな…。向こうでずっと熱中してスノーボードやってて、でもただ単に遊びだと思ってたし、プロでスポンサーが付くなんて夢のようだったし、考えてなかったんですけど、たまたまアメリカの友達とカナダに行ったんですよ。その時に日本のメーカーから声かけられて。

渋谷:
はい。

平岡:
でもその時は、その話しをあまり気にしてなかったんですよ。でも親に「これからアメリカで生きて行くのもいいし、日本に帰ってきて仕事を探すにしても自分で決めなさい」って言われた時に、たまたま日本からオファーの電話がかかってきて。それで一時帰国して、その日本のメーカーと話しをしたらプロライダー指定もあるっていうのを聞いて。「日本でやってみないか?」って。それでじゃあやってみようかなと。

渋谷:
実力と運がともなっていて最強ですね!

平岡:
はい(笑)。でも本当にラッキーだなって思いますね。

『自分は本選には出れるっていう自信はあるんですよ』

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渋谷:
平岡さん、来年2月に札幌で行われるTOYOTA BIG AIRも最終予選から出場されるんですよね。大会ではどんなことを競うんですか?

平岡:
海外からトッププロが10名と、去年の最高位の日本人ライダー1名が招待されまして、あとの5枠を、日本の予々選から勝ち上がったライダーと、トータルで16人が出場するんですけども、ビッグエアーズ…大きいジャンプで、くるくる回ったりして、高さや難易度を競い合う大会です。

渋谷:
はい。

平岡:
自分、第1回大会から出ているんですよ。海外のライダーの方々の年齢層も違いますし、正直勝てないんですけども、自分は本選には出れるっていう自信はあるんですよ。

渋谷:
素晴らしい!

平岡:
本選に出て、応援には来れないですけど家にいる家族とかブラウン管を通して見てもらえれば嬉しいなぁと思います。

渋谷:
私も以前スノーボードを体験だけしたことがあるんですけど(笑)、上手くなるコツってありますか?

平岡:
全く滑れない人が上手くなるためには、回数行くしかないと思うんですけど(笑)。僕は転ぶのがスノーボードだと思っているんですよ。上手い人でも始めたばかりの人でも絶対転ぶんですよ、バランス競技なので。だから転び方をちゃんと覚えてやれば。女の人だったら今はパットだとかウェアの中に入っていたり。ひざパットだとか、そういうのをして痛くないようにして楽しめれば上手くなれる。やっぱり痛かったり、寒かったりするんで事前に用意しておかないと我慢比べみたいになっちゃうじゃないですか。

渋谷:
うんうん。

平岡:
だから近くに上手い人がいたら聞いて、いいものを持っていってやると「転んでも楽しいじゃん!」みたいな。

渋谷:
万全な体勢で挑む。

平岡:
あとはやっぱり雪が柔らかい時に練習した方がいいですよ。パウダーだと転んでも痛くないし。固いところでやったらケガすることもありますし。

渋谷:
最後に平岡さんの今後の予定を伺いたいんですけども。あさって、しあさってに新潟県のかぐらスキー場でキャンプが開催されるそうですね。

平岡:
「コレクション・キャンプ」と言って、僕と女性ライダーの吉沢こずもと一緒に、みんなで楽しみながら滑ろうっていうコンセプトで、教えるって言うより、みんなで山を滑ろう、純粋に楽しもうっていう感じなんで。上手い下手関係なく、みんなで楽しくできると思いますし。

渋谷:
参加はまだ間に合うんですか?

平岡:
当日参加でも、かぐらスキー場に来て声かけてもらえれば誰でも参加できますので。

渋谷:
いいですね~。私ももう一度スノーボードやってみたくなりました!今日はどうもありがとうございました!


information
◆公式サイト >>http://snowboardnet.jp/sbnriders/akihiraoka/

◆かぐらスキー場コレクション・キャンプ >>http://www.yukisuki.jp/news/n0039.html

◆TOYOTA BIG AIR 2010 >>http://www.toyota-bigair.jp/


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