いつもふたりで
Together with A Guest

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作家、元総合格闘家 須藤元気さん
1978年、東京都生まれ。独自のファイトスタイルとパフォーマンスで格闘技界に新風を吹き込みトップファイターとして活躍。2006年に現役引退後は、拓殖大学のレスリング部監督を務めながら作家活動を開始。「WE ARE ALL ONE」のメッセージを携え、アーティスト、パフォーマーなど幅広く活躍。最新著書に『Let's 猫』等。



『実は高校生の頃に、ミュージシャンになるか格闘家になるか真剣に考えたことがあって。』

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渋谷:
須藤さんは2006年に現役を引退されたんですが、まだお若かったですよね?

須藤:
28歳で引退しました。

渋谷:
格闘家としてではなく、何か他に目標があったんですか?

須藤:
高校生の頃に10年先までスケジュールを立てていて、本当は25歳で引退するって決めていたんですよ。ただ格闘技ブームっていうのが来て。まぁそのブームが来るっていうのは読んでいたんですけど…。

渋谷:
すごい!

須藤:
それで毎試合テレビで放映されるじゃないですか、いろんな人に観てもらって。だから表現するのがすごく楽しくて。

渋谷:
そして強かったですもんね! そして今は作家やアーティストとして幅広く活躍中なんですが、去年は「WORLD ORDER」というパフォーマンスユニットも結成されて。

須藤:
実は高校生の頃に、ミュージシャンになるか格闘家になるか真剣に考えたことがあって。もしミュージシャンだったら…歴史に "if" は無いんですけど、もし、じゃなくて、今できるじゃないかって考えて。それでやろうと。やっぱり音楽が好きでして…。

渋谷:
すごい! 私もYouTubeでPVを拝見したんですけども、アーティストとしてのこれからの活躍も期待できそうな…。演出、振付け、歌も、須藤さんご自身で担当されているんですよね?

須藤:
そうですね。表現するという意味では本を書くことも音楽も格闘技も、あまり差は無いと思うんですよね。

渋谷:
へぇー。今までやってきた全てのこと、これからやり続けることには、ひとつの統一されたコンセプトがあるんですか?

須藤:
「WE ARE ALL ONE」っていうコンセプトを持って、メッセージを届けようと思って頑張ってるんですけども。

渋谷:
格闘家時代も試合後にこのメッセージを書いた旗を掲げていましたよね。

須藤:
格闘技始めた頃は「I AM ONLY ONE」でしてね(笑)。自分だけ良ければいいって思ってたんですけど、何度か痛い目みたりとか、同時多発テロとかもあってね、そういうのを見てから、自分が上手く行っても世界が終わったら終わりだって思って。それで格闘技を通じてメッセージを届けられないかなって、シンプルに「僕らは全てひとつ」というメッセージにしたんです。

『「Let's 猫」という本を出したんですけど、相当キャワイイんですよ。』

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渋谷:
須藤さんは、なんと今、北海道の網走にお住まいなんですよね?

須藤:
去年の5月に引っ越しまして。ログハウスに住みたいという夢がありまして、今住んでいます。

渋谷:
生活の拠点を東京から北海道に移すって、すごい決断力ですよね!

須藤:
キッカケは飼っていた猫なんですよね。マンションに住んでいたんですけど、"狭い" って言い出しましてね。"外に出たい" って。でもマンションの15階じゃ出しようが無いって思ってた時にひらめいて、"俺の夢はログハウスに住むことだったんだ" って。猫も北海道で、ログハウスだったら野原を駆け巡れるかなと思って。

渋谷:
じゃあ猫の声が聴こえてきて、移住されたんですね(笑)。実際、猫と奥さまとの北海道生活というのはどうですか?

須藤:
いやー、いいですよ~。自然と共に暮らすっていうのもね。畑を作って野菜を育てて自分で食べる、あの感覚っていうのは。野菜ってこうやってできているんだ!って。

渋谷:
自給自足っていうのは生活が充実しそうですよね。

須藤:
自然の流れなり、有機的秩序っていうのが分かるので。そこが最大のメリットですかね。

渋谷:
猫のプーチャンとメイチャンが、須藤さんと人気を争っているみたいで…(笑)。

須藤:
『Let's 猫』という本を出したんですけど、相当キャワイイんですよ。自分の本なのに見て癒されますからね(笑)。

渋谷:
でもそれだけ猫のパワーってあるんですかね? 『人生で大切なことは彼女(ネコ)たちから教わった』って書いてありますけれど…。

須藤:
やはり猫は癒しの力がすごいですよね。猫は寝たい時に寝て、食べたい時に食べて、呼んでも来ない。これがいいですよ。今、この瞬間ベストを尽くして生きている訳ですよね。だから今人間に大切なのは、この猫社会じゃないかな、と。人間ってどちらかと言うと犬社会じゃないですか?

渋谷:
そうですね、呼ばれたら行って、待てって言われたら待つ。

須藤:
それはそれでいいんですけど、少しこの猫社会っていうのを取り入れることによって、呼ばれても今は行かない、みたいなのも今は大事なのではないかなと。人類にとって大切なのは "猫的生活" だと思います。

渋谷:
猫化することで、精神的に楽になったり、ストレスフリーになれるのかも知れないですよね。

information ◆公式サイト「WE ARE ALL ONE」>>http://crnavi.jp/sudogenki/blog/
◆『Let's猫』(朝日新聞出版刊)
◆パフォーマンスユニット「WORLD ORDER」(レコチョクで配信中)>>http://www.youtube.com/watch?v=5-1e56eyHNI
◆ブルーハーツ・トリビュートアルバム『THE BRUE HEARTS “25th Anniversary” TRIBUTE』http://www.tkma.co.jp/tjc/thebluehearts25th/index.html
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